『100%好かれる1%の習慣』- 松澤萬紀 【読書備忘録】

※この記事は個人的な書籍の感想及び今後に活かしたいと感じた内容の備忘録であり、内容のまとめ、書籍に対する批評などは一切記述しておりません。

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数字を出すと信頼性が上がる。もしくは自分が探してる情報の評価を自分の都合がいいように解釈、評価してしまう。これを社会心理学の用語で確証バイアスという。

この本のタイトルを見て欲しい。『100%好かれる1%の習慣』

いいじゃないか。まるでほんの少しの工夫で全人類に好かれるように思わせる素晴らしいタイトルだ!

だがちょっと待てよ…?「100%好かれる」ってなんだ?安いギャルゲーみたいに好感度が数値化されてるって言いたのか?「1%の習慣」ってなんだ?何に対しての構成比なんだ?寿命か?財団法人生命保険センターによると令和元年度の日本人男性の平均寿命が81.41歳らしいのでそのうちの1%つまり297.1465日(0.8141年)分の習慣で好感度が100%に達するのか?297日分の習慣ってなんだ!

結論から言うとこの数値の根拠は本書の中には登場しない。つまりこの本は私の様に愛想の悪い人間が簡単に手軽に人に好かれたいと思い一番分かり易い本を探したとき、一番に手に取る本って事だ!

同じ本をたくさん読みたいと考えてる同志たちには是非表紙ではなく目次と前書きを読んで本を選んで欲しい。


◆どんな本なのか

では読む価値はないのか?そんなことはない。ただ私が見た所、好かれるというよりは好印象を得るという表現の方が内容に沿った表現かもしれない。

筆者の松澤氏は全日空にCAとして勤務し現在はマナー講師として活躍されている方だそう。要するに礼儀正しくマナーやデリカシーを守る人間は好かれやすいってわけ。ただあくまで本書の目的は他人に好印象を持ってもらう事。単にマナーよく過ごすのは周りを不快にする事は無くても一般社会においては当然だとみなされるので、好印象を持ってもらうにはもう一工夫欲しいところなのである。本書では松澤氏の実経験に基づいた相手に好印象を抱かせる行動が記されている。そしてそうした行動は案外ちょっとしたことでしかなかったりする。その人と過ごす時間を全部で100%とするなら、たった1%ほどの行いかもしれない。


◆俺はどうすればいいのか

なにもイエスに肩を並べる聖人になる必要もなければ地元に名を轟かせるヤンキーになったのちに雨ざらしになりながら捨て犬に向かって「お前も一人か…」とつぶやく必要もない。笑顔で人に尽くせる人になれ!

  • 笑顔は案外難しい、練習せよ。
  • 「すみません」より「ありがとう」を口癖に。
  • 人に対して誠実に。
  • 自信をもって過ごせ。




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